雑記:アイヒマン実験

JW (エホバの証人)、サイト運営、技術、自己啓発、雑談など雑多な話題を密かに扱う不定期更新の雑記。

アイヒマン実験

心理学の実験でアイヒマン実験(ミルグラム実験)という有名な実験があるようです。閉鎖的な環境下で権威者の指示に従う人間の心理状況を調べた実験だそうです。この「閉鎖的」というところに反応してしまうのですが、なんとも。なお、名前の由来となったアドルフ・アイヒマンはナチスのユダヤ人虐殺責任者で、裁判中に「私はただ上官の命令に従っただけだ」と主張、その主張を明らかにするために(?)本実験が行われたようです。

実験の概要は簡単にはこのような感じです(詳しくはこちらの真ん中辺りを読んだほうが分かりやすいです)。なお、きちんと確認していないので間違えてるかもしれません。実験はイェール大学で行われました。まず、新聞広告を通して集めた被験者に、学習における罰の効果の実験を行うと告げ、被験者を教師役と生徒役(実は役者)に分けます。教師役と生徒役をインターフォンによって声だけ通じる別々の部屋につれていき、教師役と生徒役で記憶に関する質問を行ってもらいます。ここで、教師役には、生徒役が椅子に縛り付けられ手首に電極をつけられていると思わせておきます。また、教師役に、生徒役が質問に間違える度に手元にあるボタンを押し1段ずつ強い電気ショックを与えるように指示しておきます。実際には電気は流れないのですが、教師役がボタンを押すと電流の強さに応じた痛みの声がインターフォンから聞こえてきます。教師役がボタンを押すのをためらったとしても、実験者(博士)は実験のためにボタンを押すように要請します。この様な条件下で実験を行ったところ、40人中31人が300ボルトのボタンまで、25人が最大の450ボルトのボタンまで押したそうです。

人が盲目的に権威に服従してしまうということを言うために引き合いに出される実験らしいですが、なかなか凄いですね。実験前にあらかじめ行われた精神科医たちによる予測では、200ボルト以上の電気ショックを与える人などほとんどいないというものだったそうです。しかし、教師役の人の多くは実験者(博士)の命令に従っただけで自分に責任は無いと考え、命令に従ってしまったようです。博士は、組織の中の人間が自分の責任を放棄し権威の命令に従い、時に取り返しのつかない悲劇を生んでしまう心理を「服従の心理」と名づけたそうです。

責任を放棄して権威に従うという点を考えると、JWを考える上でも非常に近いものがありそうです。ムチなんかもこのような心理状態で行われたんでしょうか?。仮に、某団体みたいにハルマゲドンが来ないなら起こしてしまえと統治体が暴走して、例えばサリンを撒きましょうと言いだしたときに、実行してしまう人もいるのかも。どうも「ハルマゲドンが来ないと困る」と考えている人もいるみたいで、そういう暴走も可能性としては無きにしも非ずかなあという気もします。

2007年02月16日07:00投稿 | 心理学 | Comments (2) | Trackbacks (1)

この記事に対するコメント

人はなぜ権威のある人に素直に従うのか。
この種の実験はアイヒマンをはじめ他にも多くの心理学者が実験しています。
アメリカのレフコウィッツという心理学者もこの種の実験をしています。
違法行為でも、みんながしているから特に権威のある人がしていると「同調行為」が起こりやすいということを実験は明らかにしています。
私たちはいろんな場面や状況に直面した時、自分で「価値観」や「罪の意識」「良心の呵責」などによって自分で判断するというよりは「社会的地位の高い人」などの影響を受けやすいということです。

日本人は特に権威に弱い国民だと思います。それは日本の社会や体質の中にこの権威主義が大きくのしかかっているからです。その事について外国人が見た日本人や日本社会について書かれた「菊と刀の弁証法」という、とても有名なのが有るので読んでみてください。www1.kcn.ne.jp/~imashu/Kiku.htm
集団心理の不思議というのも読んでみてください。www4.ocn.ne.jp/~nobuko/sinri13.htm
多くの日本人は個人個人が自分の考えや意見を持っているのではなくて集団によって支配されていると思います。集団によって個人の自由な思考や発言や行動が抑圧されていると思います。

JWの組織は指導者達は年々横暴になり、今では彼らは自分達が神のごとく振舞っていると感じました。それはインターネットなどで背教者のものを見ないようにとか、色んな規制をかけて知る権利を妨害しています。私たちが物事を正しく判断するために一番重要なのは先ず真実を知ることです。その上で自分で考え判断することです。組織は真実を隠そうとしていますが今は難しいでしょう。私たちはどの組織に属していようが、どの国に住んでいようが権威に振り回されることなく自分で考え判断し行動できるようになると世の中はもっと生き易いと思います。

心理テストは私は3を選びました。

Posted by 月子 at 2007年02月21日 13:16

件の実験を国ごとに行えば、国毎に結果が変わるかもしれませんね。まあ、今の時代に同じような実験ができるかはわかりませんが。

Posted by yosh at 2007年02月23日 15:14


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この記事に対するトラックバック

  • 集団知識の権威と人類の進化
    たぶん人類の脳は、進化の結果、哲学する傾向を持つようになったのでしょう。 私た
    Tracked by: 全裸の(知性の)女神ハテナ at 2007年02月22日 20:45

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